淘汰
2005/01/05
2004年12月26日、地震による津波が発生。
それにより、プーケットには、被災地が うまれた。
年末の賑やかさも重なり
津波による被害は、予想をはるかに超えた。
そして、年末には、観光客の姿は まったく 消えた。
現地のスタッフは、
ボランティア作業等に追われ
本業とは、まったく別の世界にいた。
もちろん、この地震により
日本そして、世界からの予約は
一斉に、キャンセルの嵐となった。
外務省は、被災地への渡航延期の勧告を
行った。
それにあわせ
旅行会社は、お客へのキャンセルを
この事態の中では、キャンセルは
やむえずと キャンセチャージ無しで 応じた。
プーケットには、マリンプロジェクトという
ダイビングショップがある。
このショップが、
すべての自分のショップにくる予定だった
年末年始のキャンセルに対して
キャンセルチャージを、請求した。
個人客、そして、旅行会社すべてに対して。
地震による津波により
これから、たくさんの旅行会社
そして、ダイビング会社が
渡航者の激減により
確実に 淘汰される
そこで、生き残るためには、
それくらい? は 必要なのかもしれない。
だけど…
それで いいのか ?
ただ、このショップは
いくら 話を しても
理解が、できない 。
理解ができないほうが馬鹿なのか
この経営見通しの暗い現状に対して
甘い人の心を持つほうが馬鹿なのか
人には、いろいろな意見があると思う 。
旅行をキャンセルした人は
他のリゾート場所 もしくは
国内にて 何かを 楽しむでしょう。
年末の日本のニュースを見ました。
初詣でのインタビューでした。
「昨年は、とてもいい年でした。」
その人には、
津波による死傷者は、関係のないことでしょう。
日本で、南米にて、アフリカにて
アジアにて 何千人の死者というニュースを
今まで 何度か聞いたことがあります。
そして、戦争で アメリカのイラク攻撃。
そのニュースは、いつも
自分の世界の外側で起きたことでした。
今度は、被災地の中に 現実に います。
何ができるか。
人として、人間として 生き方を
問われている気がする 。
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当時の
切実な感情 そのままに
記録 記憶 として 残して います 。
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