最低な男

2005/02/02

ピピの地震発生直後、
ピピで生活していたスタッフは
観光客へのケアにあたっていた。

その中に、日本人の女性もいた。
その人の彼は、タイ人。

女性に対しては、人類できっと
ある意味 一番 最低な男。

その最低な男も、
ケアにあたっていた。

自分のすべてのモノが
海に流されてしまっても
友達がたくさん亡くなっても
ケアに あたっていた。


あなただったら、どうですか?


自分の部屋に津波が押し寄せて
すべて流し去っても
目の前にいた友達が亡くなっても
すべての事を忘れて、
救援活動に たずさわれますか?


自分が食べる食料は
後回しにして、
自分のバッグにあった
カップヌードルを 作ってあげて
被災された観光客に、笑顔で
大丈夫。大丈夫。といいながら
あげることが できますか?


その最低な男、そして、
ピピにいたスタッフは
それを、やって いた。


…自分だったら ...  きっと、
「オレも、すべて なにもかも
なくなったんだ!
オレも、被災者だ!」
と、救援物資を待つ被災者側に
まわっていた。


そういう時に きっと、
人間の器の大きさが出るのだと思う。


自分が、最低だと思っていた人間は、
私より、遙かに 器が大きい人間だった。


救援活動にあたっていたその女性は
言っていた。
「被災した日本人の男は、
なんにもしなかった。
でも、すべてを失ったタイ人が
救援活動にあたっていたのが
逞しく見えた。」

被災した人、、正確には
被災地にいたケガをしていない観光客は、
家族も ケガをしていない場合、
どうしていたと思いますか?

救援活動を一緒になって
していたと思いますか?

そういう時の心のケアは
誰がするのだと思いますか?













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当時の
切実な感情 そのままに
記録 記憶 として 残して います 。

 

 

 

 

 
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