理想と現実

2005/03/15

前に、自分で
こう思った。
「被災地が復活する
一番の近道は
その場所に観光客として
行くこと 。」

実際に、ピピを訪れると
観光客への切なるメッセージ、
今まで見てきた美しい景色と
その時 感じた 幸福感との 落差に
悲しみで 何度も 涙しました 。

いるだけで つらい。

逃げ出したくなるほどの
悲しみが どっと
たくさんの 人から
あふれていました。

メッセージを… 思い出しました。

「助けてください。
できるだけ 長く
滞在してください。
そして、食事をしたり
買物をして、お金を
使ってください。
それが あなたたちが、
できる 復興への
一番の近道です 。 」

ホテルに滞在し
レストランで食事をしました。

そこで 働く人々の目は
今まで見たこともないほどに
やわらかかった 。

観光をする人からすると
「大切な休日を どうして
そんな想いまでして
使わないといけないのか 。。」

そう言いたくなるのが
よくわかりました。

わかったつもりでも
ピピ島では
骨まで しみました 。

そして 思いました。

被害者の少なめの
義援活動は
義援される方にも する方にも
笑顔があったり
グチを言ったりする余裕があります。

それに対して

被害者が計り知れない規模の場合は
義援される方にも する方にも
笑顔になるための心が ありません 。
グチを言う 心の余地も ないです。
出口がない。先が見えない。
深い真っ暗な心を
埋める何かも ない。

義援活動をしている側も
深い真っ暗な心を感じて
不安を一心に
背負ってしまう事があると
その時 わかりました 。

「被災地が復活する
一番の近道は
その場所に行く 。」
という理想と

「義援活動をしている側も
深い真っ暗な心を感じて
不安を一心に
背負ってしまう事がある 。」
という現実の間には

大きな溝が
あるのかもしれません。

そして

たとえ あったとしても
その現実を背負って
一緒に行動するのが

暗闇から抜け出すための
一番の
近道なのかもしれません 。。












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当時の
切実な感情 そのままに
記録 記憶 として 残して います 。

 

 

 
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